「第3の歯」インプラント治療

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インプラント治療ができないケース01

歯周病


まず、歯周病についてもう少し詳しくお話ししましょう。

先にも書いたように、ロの中は温度36℃で湿度100%、しかも

食べかすという餌が豊富な、細菌にとっては非常に居心地のよい

環境です。

つまり口の中の食べかすは「真夏の生ゴミ」とまったく同じ状態

なのです。

どんなにおいしく高価なものでも、時間が経てばただの生ゴミ

ですね。

口の中の生ゴミは、歯の磨き方を知らない人では何十年も放置さ

れたまま熟成していきます。

これがテレビコマーシャルなどでよく言われる「歯垢=プラーク」で

歯垢とはただの食べかすではなく食べかすが腐り変質し病原性を

持ったものなのです。

口の中には約500種類の細菌がいるといわれておており、その中に

は歯肉と歯槽骨を破壊していく病原菌が20種類ほどあります。

これらは歯周ポケットの中で共同でバイオフィルムという薄い膜を

造り、その中で毒素を造り始めます。

バイオフィルムは白血球や抗生物質をはね返すグリコカリックス

という強力なバリアを張り巡らせ、細菌はその中で暮らしやすい環

境を構築します。

バイオフィルムは特殊な存在ではなく、とても身近にあるもので

す。たとえばお風呂や台所の排水口に付着するヌルヌル、これもバ

イオフィルムです。

ヌルヌルは少しくらいこすってもなかなかとれません。

そこで専用の洗剤が造られ、排水口の掃除が簡単にできる

わけです。それを歯磨き剤に使えないかというと、強力な酸なので

使えぱ人間は死んでしまいます。

一方、殺菌剤や抗生剤は細菌やバイオフイルムの表層にしか作用

せず、肝心の内部にはまるで効果がありません。

歯周病が薬では治らないのはこのためで、バイオフィルムを取り

除くには人手によって機械的にこそげ落とすしか方法がありません。

これが後に述べるスケーリングあるいはルートプレーニング、PMTC

という歯科衛生士さんが行ってくれる予防処置です。

すなわち歯周病治療の基本はこのバイオフィルムの除去と再付着

の防止で、インプラントのメンテナンスもこれとほとんど同じことが

行われます。

歯周病は進行すると全身へも大きな影響を及ぼします。

例えば心臓の病気で感染性心内膜炎や弁膜症というものがあります

が、驚いたことに、歯周病原菌とまったく同じ菌が心臓にバイオフィルム

を形成してこれらを発症することがあります。

歯周病原菌が歯肉から血流に乗って心臓に定着するのです。

長らく歯周病の原因と考えられていた「歯石」ですが、これは歯垢

が唾液成分を吸い石灰化したもので、これ自体に病原性はありません。

ただゴツゴツしているため細菌のすみかになりやすいのです。

当然バイオフィルムもできやすく、歯石除去、バイオフィルム除去とも

なるのです。

歯石がないのにバイオフィルムがあることも多く、歯石がまったく

ないのに歯周病が進行している方も多いのです。

インプラントが歯周病原菌にやられるのはこのケースで、見た目で判断

できず手遅れになることが多いのです。

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